今年もあちこちでウナギの予約が始まったね~
この時期になると急に増えるのよね
そりゃ「土用の丑の日」が毎年あるからね
土用の丑の日ってウナギを食べるだけの行事?
イオさんからしたらそうかもしれないけど・・・
でもボクも詳しくは知らないな
土用の丑の日って、どんな行事なの?
土用の丑の日って何をする日なの?
土用の丑の日は一般的に夏土用の18日の間のうちの丑の日を指すます。
2023年は7月30日 2024年は7月24日です。
毎年7月の終わり頃は土用の丑の日ということですね。
そもそも土用ってどういう意味なの?
土用とは十二支にまつわる概念です。
「丑の日」って言うからアタシを称える日なのかも!
イオさんには関係ないんじゃないかなあ
キノコの年がないからっていじわる言わないの~
干支にキノコが入る余地がないってわかってるよ!
土用の丑の日は夏にしかないと思われがちですが、そうではありません。
土用の期間は春夏秋冬の終わりにそれぞれ18日間あります。
つまり前の季節が終わって次の季節が始まる節目というわけですね。
年に4回もウナギを食べられるってこと!?
そして丑の日は十二支の丑にあたる日のこと。
丑の日には各季節の変わり目に特別な行事を行う風習があります。
夏の土用の丑の日は脂肪の多いウナギをたべることで夏バテを防止するという説が一般的です。
夏以外だと違う目的があるんだね。
冬の場合は寒中丑の日と呼ばれています。
紅をつけると口から入る疫病や虫を殺す効果があることから、昔は紅花を原料とする口紅を薬のようにつかう風習がありました。
このことから冬の病気には口紅をつけて対抗したというわけです。
冬は何も食べられないのね・・・
悲しいわ
さすがのイオさんも口紅は食べないのか
※口紅を大量に食べると吐き気や嘔吐などの症状が見られることがあります。
お腹が減っても食べないように!
日本人とウナギの歴史
ウナギって美味しいけれど
いつ頃から食べられていたのかしら?
ウナギは日本では新石器時代頃から食べられていました。
これは縄文時代の遺跡からウナギを食べていた証拠となるものが出土したことから判明しました。
それから時代は下って奈良時代。
この頃には夏バテ防止の健康食として食べられていたようです。。
奈良時代に編纂された万葉集には「夏痩せした人はウナギをたべるといい」という歌が残されています。
「石麻呂に 吾れもの申す 夏痩せに 吉しという物ぞ 武奈伎とり食せ」という歌みたいだね
石麻呂さんが夏バテしてしまったから
ウナギはいいぞって教えてあげている歌ね
この時代のウナギはぶつ切りにしたウナギを串にさしてあぶったものを塩や山椒味噌で食べるというものでした。
そして江戸時代に入ると、ウナギは一般的に食べられるようになった。
当時はどじょうや天ぷら、寿司などが人気だったようですが、ウナギも同じくらい人気だったようです。
↓過去に記事にしたお寿司の記事はこちらです↓
土用の丑の日にウナギを食べるようになったのは平賀源内の発明だと言われています。
当時のウナギ屋が平賀源内にウナギは食あたりしないと宣伝するように頼んだと言われています。
あるいは平賀源内の助言で「ウナギを食べると夏負け(=夏バテ)しない」と看板を掲げるようになったとも言われています。
いずれにしても平賀源内が関わっているようですね。
江戸一番の発明家ね
平賀源内はお医者さんでもあったから
説得力があったんだろうね
現在のかば焼きの原型は江戸時代後期に発生したものです。
これまでは使われていなかった醤油やみりんで味付けをすることが流行します。
みりんの甘味が加わったことで風味や香り、味わいがあがったことから人気になりました。
ウナギだけじゃない 土用の食養生
季節の変わり目は温度の変化もあって体調を崩しがちです。
そんなときに食事で体調管理していたのは先ほど紹介したとおりです。
夏はウナギで、冬は口紅なのよね
ということは春や秋もあるんじゃないかな?
言われてみればそうよ! 春と秋の食べ物をおしえてほしいわ!
(食べることしか考えていない・・・)
各季節の土用に食べるといいとされているものをまとめて紹介します。
夏の土用・・・「う」がつくもの、黒いもの
秋の土用・・・「た」がつくもの、青いもの
冬の土用・・・「ひ」がつくもの、赤いもの
春にはインゲン豆やイワシ、ごはんや大根を
夏にはウナギや梅干し、黒ゴマやゴボウを
秋にはタイやたまねぎ、青魚や甘エビの卵を
冬にはヒラメやヒジキ、リンゴやマグロなどがいいかもしれません。
冬も美味しいものが食べられるのね!!
江戸時代には口紅が使われたと紹介しましたね。
これは口紅のお店がマーケティングを頑張った結果です。
今でいうバレンタイン商戦みたいなことだね
ですから、じつは魚屋さんが「マグロを食べる日」と打ち出していれば
現在ではマグロの日として認知されていたかもしれません。
言ったもん勝ちみたいな感じなのね
ところで、各季節の「い」や「う」はどういう由来なんだろう?
これは干支に関連しているもののようです。
春は戌年、夏は丑年、秋は辰年、冬は未年がそれぞれあてはめられています。
干支はふたつ飛ばしで季節を担当しているのね
土用におすすめな「う」のつく食べ物
ウナギ以外にも土用の丑の日に食べられるものもあったのね
「う」がつけばなんでもいいなら
好きなものを選べそうだね
個人的なおすすめはうどんです。
特に暑い時期には冷やしうどんがぴったり!
うどんはスーパーで安く手に入りますし、うどんのつゆもさまざまなものが販売されています。
ゆず塩鯛だしがおいしそう!
ボクはだし入りとろろうどんがいいなあ
それからウリもおすすめ食材のひとつです。
さっぱりしていて淡泊なので、ウリは何にでも使える万能食材とも言われています。
煮物や炒め物にも使えますし、漬物にしてもいいですね。
ウリは夏の野菜だから今なら簡単に手に入りそうだね
まとめ
・ウナギは古くから食べられていた
・土用にはウナギ以外にもさまざまなものが食べられていた
夏は夏らしく、冬は冬らしいものを食べるのが
健康にいいのね
旬の食材を食べると季節感も感じられるし
値段が安いのも助かるよ
季節の料理は美味しいものがたくさんあるわね
秋に入ってウシ肥ゆる、にならないといいけど
・・・そういえば秋はキノコも食べごろなのよね
・・・・・・!!
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