ハムとベーコン、似ているようで全然違う！あなたは説明できますか？

イオさんのように形や名前だけでハムとベーコンを区別している人は多いかもしれませんね。

だけど、ハムとベーコンは実は全然違うものなんです

今回はそれぞれの違いを比較しながらご紹介します。

部位の違い

そもそも、イオさんとタマちゃんはハムとベーコンの由来を知っていますか？

ハムは英語で豚のモモ肉という意味があります。

つまりハムを作る主な部位はモモ肉なんです。

世界的に見ても豚の後ろ足を使うことが多いみたいですよ。

ただ、世界的にはモモ肉が主流なのですが、ロース肉や肩肉を使うこともあります。

ロースを使ったものはロースハム、

肩肉を使ったものはショルダーハムと呼ばれています。

日本ではモモ肉よりもロースを使ったロースハムが主流。

スーパーでよく売られているハムはほとんどがロースハムです。

これは日本で独自に進化したハムだということですね。

比較しやすいようにベーコンの話もしておきましょう。

ベーコンは英語で豚のバラ肉を意味しています。

バラ肉は、あばら骨の周りのお肉のことです。

皮と赤身と脂身が３層構造になっているので３枚肉とも呼ばれます。

他の部位に比べると脂身が多いことが特徴です。

ベーコンは豚バラ肉が主流ですが、ハムと同様にロースや肩肉を使ったものも作られています。

製造方法の違い

イオさんのいうとおり、今ではさまざまな部位が使われています。

部位の次は製造方法に注目してみましょう。

ハムはまず「塩漬えんせき」と呼ばれる材料をお肉に加えます。

塩漬を加えることで保存しやすくなり、発色も良くなります。

また塩漬は味や食感をよくするための工程でもあります。

お肉を漬けたあとは塩抜きをして、よく乾燥させます。

乾燥させたお肉は型に入れて形を整えた後、桜や樫のチップを使って燻製にします。

最後にスチームやボイルで加熱する工程を経て、急速に冷凍させることでハムが出来上がります。

ハムに比べるとベーコンの製造工程はそれほど複雑ではありません。

さきほど紹介したハムと同じように塩漬をした後に、よく乾燥させます。

そして燻製をさせると出来上がりです。

ベーコンは製造の過程で加熱しません。

ただ、燻製しているのでもちろん生肉とは違ってそのまま食べることができます。

料理への使われ方の違い

先ほども紹介したようにベーコンはハムに比べると脂身が多く使われています。

そのため豚バラ肉を使ったベーコンは肉の歯ごたえと脂の甘味が特徴です。

スープに入れたりソテーにすることで、ベーコンのうまみを楽しむことができます。

また、カリカリになるまで焼いたベーコンはサンドイッチやサラダのトッピングにも使われています。

ハムは適度に脂肪があり、しっとりとした食感なので手を加えなくても美味しく食べられます。

サラダに色味を足してみたり、しゃきしゃきのレタスと一緒にパンに挟んでもいいですね。

炒め物やパスタなど、料理の具材としても活躍してくれます。

まとめ

• 元々はハムはモモ肉、ベーコンは豚バラ肉を使っていた
• ハムは加熱して作るが、ベーコンは加熱しない
• 味わいの違いによって料理での活躍が違う